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現在、中堅・中小企業の多くが事業承継など企業の存続に関する問題を抱えています。
20年ほど前、約9割を占めていた親族による事業承継は年々減少し、今では6割を切っていると言われています。
また、事業をご子息ではなく社長が信頼し右腕として活躍していた従業員へ承継することも選択肢の一つですが、会社の所有権そのものである自社株式を親族以外へ譲渡することに抵抗がある経営者も少なくありません。
また、株式を売却する場合においては、承継する従業員がその資金を準備しなければなりません。
そこで、現在、急速に増加しているのがM&Aです。M&Aとは合併買収を意味し、一般的には2つ以上の会社が1つになることや、ある会社が他の会社を買うことを言います。
適切な企業間のM&Aは、譲渡企業、譲受企業それぞれに大きなメリットがあります。
譲渡企業のメリット
譲受け企業のメリット
成長戦略として行う事業譲受け(買収)は、下記のような目的で活用されています。
買い手企業は買収するにあたり、様々なリスクが存在します。代表的なリスクは以下の通りです。
ご子息、従業員への承継を検討されることが多いと思いますが上記の理由から、最近では困難になりつつあります。
廃業は従業員の雇用関係、取引先へ重大な影響を与えるとともに、会社資産の売却価値も減少することから、最も避けるべき選択と言えます。
上場については企業の規模や内部管理など様々な厳しい基準があるためハードルが高いです。
上記3つの方法よりメリットのあるM&Aによる企業の譲渡を選択する経営者が急増しています。