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資格取得への道- Qualification

税理士になるには

2021.09.30

資格を取るには?

税理士試験の受験資格には学識(学歴)による受験資格、資格による受験資格、職歴による受験資格があり、私の場合は資格による受験資格で受験しています。
税理士試験は年1回、毎年8月中旬に3日間かけて実施されます。少し変わった試験で、全部で11科目のうち一定の条件の中で自分が選んだ5科目に科目合格することで税理士試験合格となりますが、この5科目は1年ですべて合格する必要はなく1年に1科目でも2科目でも合格できれば生涯その科目合格は有効となります。毎年1科目ずつなど自分のペースで進めていくことができるのも社会人の受験者が多い税理士試験の特徴と言えます。

合計何時間勉強しましたか?

私の場合は全科目、仕事をしながら勉強しましたが結果的には7年かかりました。
平日は朝5時から7時の2時間、仕事が終わってから3時間、合計1日5時間、休日は8~10時間、ほぼ毎日勉強していたので週約40時間、少なく見積もっても年間1800時間といったところでしょうか。
それ以外に仕事の移動時間などを利用して条文の暗記などをしていたので寝ている間と仕事中以外はほぼ勉強でした(笑)。

かかったお金は?

私は大原簿記専門学校の講座を受けていました。受ける科目や講座の内容(通学、通信など)によって異なりますが1科目10~25万円程度で合計100~150万円程度だったと思います。
ただ、税理士法人エンカレッジでは合格した年は全額、会社が負担してくれる制度があるので最終的に自分で負担したのは50万円程度です。決して安くない授業料ですが自分の将来への投資だと割り切って授業料を負担し、その分しっかりと勉強することが最善、最短の道だと私は感じています。
後述しますが授業料を節約する理由での独学はおすすめしません。

合格率はどのくらい?

科目や年によってばらつきがありますが1科目10~20%程度です。
例えば日商簿記2級などは絶対評価、例えば70点以上で合格という試験のため合格点をとれた人が多ければ合格率が上がるということになりますが、税理士試験は相対評価、例えば上位10%が合格という試験のため合格率が大きく変動することはありません。
この相対評価が税理士試験を難しくしている理由の一つだと思っています。自分の実力だけではなくライバルの実力を客観的に見ることができなければ合格の壁は超えることができません。

どのように取得する人が多いですか?

学生の間に2科目くらい合格してから会計事務所に就職し、働きながら残りの科目を合格する、又は大学院などへ行って免除を受ける方が多いのではないでしょうか。
個人差もあると思いますが仕事をしながらの勉強は想像以上に大変です。1年で合格できるのはせいぜい2科目、1年1科目の合格でもすごいと思います。
先ほど言った通り、税理士試験は相対評価です。上位10%を争うライバルには当然、学生や仕事を辞めて勉強に専念している方もいるので勉強時間で優位に立つのはかなり困難です。その中でどのように合格するか、その戦略が間違いなく必要です。

まわりの支えはあった?

事務所の先輩方はいつも応援してくれていました。
また、私も先輩方が税理士試験に合格し税理士になっていく姿をたくさん見ていたので全員が当たり前に税理士を目指して勉強しているその環境にとても感謝していました。
税理士法人エンカレッジは今も税理士を目指す人にとても前向きな支援をしています。
例えば先ほどの学費補助制度、試験休暇、そしてフレックス制度など事務所全体で税理士試験受験生を応援しています。もちろん家族の支えもありました。私の場合、妻が税理士試験に無関心だったところが逆に一番やりやすかったですね。理論暗記をしているときにブツブツ言っていたのは気持ち悪かったと思いますが(笑)。
試験勉強の間は夏も冬もほとんどのイベントはありませんでした。プライベートはほぼ犠牲にして勉強していましたし家族には大変な負担をかけていたので今も感謝しかありません。

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