変動損益計算書を活用しよう!①
通常の損益計算書は、売上高から売上原価を差し引いて売上総利益を、売上総利益から販売管理費等を差し引いて経常利益を算出します。
変動損益計算書は、まず売上原価や販売管理費を売上の増減に伴って増減する変動費と、売上の増減に関係なく発生する固定費に分解します。
売上高から変動費を差し引いて限界利益を、限界利益から固定費を差し引いて経常利益を計算します。
この変動損益計算書は、経営判断に役立つ重要な指標となります。
例えばどれだけの売上があれば、損益トントン(損益分岐点売上高)になるのかを簡単に計算することができます。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
※限界利益率=限界利益÷売上高
損益トントンなので、限界利益=固定費、固定費を売上に占める限界利益の割合(限界利益率)で割り返すことで損益分岐点売上高が求められるということです。
次回はこの変動損益計算書の具体的な活用例をご紹介したいと思います。